新しい地域で暮らすにあたって気になるのが、そこでの交通事情です。
特に、高知県は車社会であるため、都市部から移住する人にとっては移動方法がよくわからない人もいるかもしれません。
この記事では、高知県でマイホーム購入を検討している人に向けて、車社会が形成されている高知市の交通事情について紹介します。
高知県には電車も通っていますが、それ以上に車をメインの交通手段として利用する人が多いため、全国有数の車社会です。
主要道路として、高知自動車道と高知東部自動車道(高知南国道路)が通っていて、高知市内にはインターチェンジが設けられています。
ここでは、車とその他交通手段を比較した際の高知市内の具体的な交通事情と、高知自動車道および高知東部自動車道について紹介します。
高知県内ではJR線は電化されていないため、電車には電線がついていません。
そのためJR線は「汽車」と呼ばれるほどです。
電線のある「とさでん交通」は、「電車」あるいは略して「とでん」と呼ばれていますが、いずれも1、2両のものが多く、レトロな雰囲気を醸し出しています。
四国には新幹線が通っていないこともあり、電車はさほど重視されていない交通機関です。
高知市内では、電車といえば道路を走る路面電車を指すケースが多く、高知駅前から総延長25.3kmの、路面電車としては日本最長の線路が通り、高知市民の足として利用されています。
しかし、それよりも主流な移動手段は、やはり車です。
高知県は、保有車両に占める軽自動車の比率で全国2位を記録するほどで、自転車感覚で誰もが軽自動車をはじめとした車を運転します。
運転初心者から高齢者までが車で移動するため、電車は1、2両でちょうど良いのです。
高知自動車道および高知東部自動車道は、ともに高知市にとって欠かせない高速道路です。
特に高知東部自動車道は、高知市内の高知ジャンクションが起点であるため、市民にとっては特に馴染みのある道路となっています。
ともに高知ジャンクションを通るほか、市内では高知自動車道は高知インターチェンジ、高知東部自動車道は高知中央インターチェンジと高知南インターチェンジを結びます。
高知自動車道は愛媛県の川之江ジャンクションまで延び、たどり着くのは四国の中央地点です。
西の愛媛県方面や東の香川県方面に向かえば、本州四国連絡橋や瀬戸大橋などを渡り、高速道路で本州にも行けます。
一方、高知東部自動車道は高知県安芸市の安芸西インターチェンジにつながります。
いずれは徳島県阿南市で四国横断自動車道と連結し、四国を一周する自動車専用道路網を形成する予定です。
すでに高知龍馬空港などとはつながっているため、車だけにとどまらない交通ネットワークの形成が期待されています。
高知市の中心駅である高知駅周辺には、駅や周辺の市街地まで車で来る人が多いため、コインパーキングの数も多いです。
コインパーキングを利用して高知駅周辺をじっくり回れば、高知市をさらに楽しむことができます。
ここでは、1時間あたりの料金や最大料金など、コインパーキングから見た高知駅周辺の交通事情を紹介します。
高知駅周辺には、20選をピックアップしてもまだ余るほど多くのコインパーキングが存在します。
高知駅を中心に、便利なホテルや病院のそばには、数10メートルと離れない位置にコインパーキングを見つけることができます。
例えば、「はりまや橋」などに行くために通る高知駅南口に多くあります。
「はりまや橋」周辺でも数多く見かけるため、周辺に停めればすぐに観光に向かえます。
はりまや橋を西に進んだ先にある高知城は、高知駅から歩いて向かう場合は少し距離があります。
しかし、徒歩圏内である大橋通りや県庁前にもコインパーキングがあるため、高知城目当てであれば、そこに停めるとたいへん便利です。
高知市のコインパーキングの料金は、都心と比べるととても安価です。
しかし、高知駅周辺のコインパーキングで比較すると、かなりのばらつきがあります。
また、コインパーキングによっては混雑するところもあるので注意しましょう。
日中を含めてトップクラスの安さを誇るのは、高知駅まで徒歩11分圏内の「チケットパーク愛宕町2丁目」です。
料金は休日1時間117円、24時間で最大350円と格段の安さです。
夜間なら、20時~翌朝8時が最大300円の「ミニッツパーク堺町第1」も引けをとりません。
高知駅まで徒歩16分圏内、駐車可能台数は3台の穴場です。
日中400円程度なら、12時間まで最大400円の「パークダイセイ比島町第1」や、7時~19時まで最大400円の「パークダイセイ廿代町第6」もあります。
近さで選ぶなら、高知駅まで徒歩2分圏内の「おクルマパークダイセイ新本町第3」や、高知公園や高知城に近い「ミニッツパーク
追手筋第4」もおすすめです。
最大料金が決められている場合は、400~800円程度の設定が多く、
高知駅北口方面には安さが売りの、南口方面には近さなど交通面の利便性が売りのコインパーキングが多くあります。
高知市内に住む場合、軽自動車・普通車以上のどちらであっても、基本的には車庫証明が必要です。
ただし、市町村合併によって高知市へ編入した地域に住むのであれば必要ありません。
ここでは、車庫証明についてと、その申請方法を紹介します。
車庫証明とは車の保管場所、つまりその車が自分のものだと証明するための書類です。
高知県では、普通車以上の大きさの車を購入した際は、新車・中古車問わず申請しなければなりません。
また、高知市の場合、軽四輪自動車の購入時も新規届出が必要です。
普通車以上・軽自動車問わず、引っ越しなどで高知市に移住した際も同様です。
しかし、高知県では、車庫証明を行う必要がある人は「平成12年6月1日当時に市または町であった地域」の在住者に限られます。
これは、車庫証明について定めている法律で、適用地域がそのように定義されているためです。
そのため、現在は高知市であっても、合併以前は村であった地域であれば車庫証明を行う必要はありません。
もし、そのような地域から元々市や町であった高知市の地域に移るのであれば、その際は改めて車庫証明が必要です。
車庫証明の申請は、車の保管場所の所在地を管轄する警察署で行います。
申請に必要な書類は車庫証明と保管場所の届出です。必要な書類などは、各警察署の窓口で無料配付しています。
添付書類として土地使用の権原書や保管場所の所在図・配置図も必要です。
土地使用の権原書には駐車場賃貸借契約書の写しなど、保管場所の所在図・配置図には住宅地図の写しなどが該当します。
駐車場を契約している場合など、保管場所が自分の所有する土地ではない場合、1年以上継続して契約する土地でなければなりません。
手数料は、高知県の収入証紙で納めます。保管場所証明の申請に関する手数料は2,200円、保管場所標章交付手数料は500円です。
警察署への申請後、自動車保管場所標章番号通知書や自動車保管場所標章の交付を受け、自動車保管場所標章を車に貼り付ければ手続きは完了です。
受付時間は平日の午前8時30分~12時、午後1時~5時15分となります。
交通面で見ると、高知県は全国でも有数の車社会であるため、これまで車に乗らなかった人でも、車を持てばより便利に生活できます。
高知ジャンクションを通る2つの高速道路は、東西に長い高知県を行き来する際には欠かせない交通網です。
高知駅周辺にはコインパーキングが多く、安く使えるところもあるため、ぜひ活用してみてください。