「スマートハウス」という言葉を聞いたことがありますか?
なんとなく「ITや最新技術を駆使した住宅」といったイメージがありますが、具体的にスマートハウスとはどんな家かわからない方も多いようです。
そこで今回は、スマートハウスに興味がある人に向けて、そもそもスマートハウスとはどのような住宅なのかを紹介します。
マイホームをスマートハウスにするメリットデメリットも解説しますので、興味のある方はチェックしてみてくださいね。
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まずは、そもそもスマートハウスとはどんな家なのか、代表的な設備とあわせて紹介していきます。
そもそもスマートハウスとは
スマートハウスとは、「ITを活用することで、エネルギーを賢く利用する住宅」を指します。
スマートハウスにおけるエネルギーは、以下の3つに分類されます。
●創エネ:マイホームでエネルギーを「創出する」こと
●畜エネ:マイホームにエネルギーを「蓄える」こと
●省エネ:マイホームで使用するエネルギーをできるだけ「省く」こと
この「3つのエネルギー」をうまくコントロールして、マイホームでのエネルギー運用を最適化させることが「スマートハウス」の本質です。
スマートハウスの代表的な設備とは
スマートハウスにおける、代表的な設備は以下の3つです。
●太陽光発電システム
●家庭用蓄電池
●HEMS(ヘムス)
「太陽光発電システム」とは、日光を活用して電気を作る設備です。
太陽光パネルを屋根に設置するなどして電気を作るシステムで、発電するときに二酸化炭素を排出しないことから環境に優しいことが特徴です。
「家庭用蓄電池」とは、太陽光発電システムなどで発電した電気や購入した電気を、一時的に蓄えておくための一般住宅用バッテリーや充電式の電池を指します。
家庭用蓄電池があれば、太陽が出ていないときでも、電力会社から買電することなく蓄えておいた電力を使用できます。
「HEMS(ヘムス)」とは、Home Energy Management Systemの頭文字からできた言葉で、使用電力エネルギーの「見える化」と「エネルギーの制御」ができるシステムのことです。
HEMSを備え付けると、モニター画面でエネルギーの使用量を随時細かくチェックできるようになります。
スマートハウスではこの3つの設備を活用することで、使用するエネルギー運用の最適化を図ります。
マイホームをスマートハウスにするメリットとは
マイホームをスマートハウスにするメリットとはどのようなものなのか、4つ紹介しますます。
●電気料金を大幅に減らせる
●非常時に電気が使えるようになる
●HEMSが自動制御するので省エネできる
●マイホームのエネルギーを一元管理できる
順番に見てみましょう。
電気料金を大幅に減らせる
マイホームをスマートハウスにする1つ目のメリットとは、電気料金を大幅に減らせることです。
スマートハウスでは、太陽光発電システムで自家発電することから、電力会社から電気を買う必要がほぼなくなり、毎月の電気代を大きく減らせるようになります。
太陽光発電で生み出された電力は、マイホームで消費するほか、余剰分は電力会社に売電することにより、場合によっては利益を生み出すことすら可能です。
また自家発電する電力が足りないときでも、蓄電池があれば電気代の安い深夜電力の時間帯に電気を蓄電しておけるので、電気代を抑えられます。
非常時に電気が使えるようになる
スマートハウスでは、非常時に電気が使えるようになることが2つ目のメリットです。
台風や地震などの災害で電力会社から電力の供給が止まったときでも、太陽光発電システムで自家発電できるので、電気が使えないことがありません。
蓄電池に蓄えておくこともできるので、悪天候が続いたとしても、蓄電しておいた電力を使えます。
HEMSが自動制御するので省エネできる
HEMS設備があれば、エネルギーをAI(人工知能)が自動で制御してくれるので、省エネできることが3つ目のメリットです。
たとえば気温が低い日にはエアコンの設定温度を下げるなど、そのときの状況によって適切に設定温度を調整してくれるので、ムダな電力を消費しません。
一定の電気量に達したら電源を切る、夜間は省エネ運転に切り替えるなども、HEMSが自動で行います。
また、HEMSのモニターで毎日のエネルギー収支を確認すれば使用量の変化がわかるので、節電意識やエコ意識が高まることもメリットです。
マイホームのエネルギーを一元管理できる
スマートハウスでは、HEMSによって電力以外のエネルギーを一元管理できることもメリットです。
HEMSでは電力以外にガスや水道のメーター、電気自動車などとの連携もできるので、エネルギーをトータルで管理するのが容易になります。
財団法人省エネルギーセンターの報告によると、実際にHEMSを導入したことで、前年同月比平均で11%もの省エネ効果があったとされています。
マイホームをスマートハウスにするデメリットとは
マイホームをスマートハウスにすると、省エネに対する意識が高まるうえ、実際に電気代が安くなるなどのメリットがありますが、デメリットもあります。
スマートハウスにするデメリットは、以下の2つです。
●初期費用がかかる
●HEMSの普及率が低い
それぞれ詳しく説明していきます。
初期費用がかかる
マイホームをスマートハウスにする1つ目のデメリットとは、初期費用が高額になることです。
スマートハウスにするためには、太陽光発電システムや蓄電池、HEMSを導入しなければなりません。
太陽光発電システムを導入するには、メーカーによって価格に幅がありますが、1kWあたり24万~35万円程度見込む必要があります。
住宅用太陽光発電の平均容量を約5kWとして想定すると、約120万~175万円程度になるでしょう。
家庭用蓄電池については、蓄電容量やメーカーにもよりますが、約50万~140万円が相場です。
工事費も含めると、80万~160万円かかると考えておく必要があります。
HEMSについては、導入に5万~20万円程度必要です。
なお、太陽光発電や蓄電池、HEMSの導入については、省エネの観点から補助金制度を設けている自治体もあるので、確認してみるといいでしょう。
HEMSの普及率が低い
マイホームをスマートハウスにする2つ目のデメリットとは、HEMSの普及率が低いことです。
スマートハウスは、HEMSを導入し電化製品などと連携することで効果を発揮します。
しかしHEMSは現在のところ普及率がそれほど高くないため、対応する電化製品の数はあまり多くありません。
せっかくHEMSを導入したのに、対応する電化製品がなければ機能を十分活用できないことになってしまいます。
また、マイホームにすでにある家電がHEMSに対応していなければ、対応する機種に買い換える必要があることもデメリットです。
省エネや環境のためにスマートハウスにするために、ムダな消費を重ねることにもなりかねません。
今後スマートハウスが一般化していくにつれ、HEMSに対応する家電は増えてくると考えられますが、普及率が高まるのには時間がかかると考えておくほうがいいでしょう。
まとめ
スマートハウスとは、エネルギーに対する意識が高まるだけでなく、実際に電気代の節約にもつながる家であることがわかりました。
世界のエネルギー問題を考えると、これからマイホームのスマートハウス化の必要性は増してくるでしょう。
しかしスマートハウスにするためには、大きな初期投資が必要になることも事実です。
マイホームのスマートハウス化を考えるときには、専門家に相談するのがおすすめです。
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