マイホーム購入後は、その土地に長く住み続ける可能性が高くなるでしょう。
そうなると、医療機関を受診する機会もあるでしょう。
この記事では、高知市でマイホーム購入を検討している人に向けて、高知市の医療機関5ヶ所と救急時の診療体制を、一覧でご紹介します。
高知市の医療機関が一覧形式でわかっていれば、いざというときに役立ちます。
まずは、高知市内の大規模医療機関である、高知赤十字病院と高知医療センターについて、その特徴を一覧でご紹介します。
どちらも複数の診療科が設置されている医療機関であるため、高知市内に長く住んでいれば、少なくとも一度は受診する機会があるでしょう。
これらの医療機関では、治療にとどまらず、怪我や病気を予防する取り組みも実施されています。
高知赤十字病院は、救急救命センターや災害拠点病院など多数の医療機関から指定を受けている地域医療支援病院です。
これに指定された医療機関は、地域の医院や診療所などを後方支援する役目を併せ持つため、地域を代表する医療機関といえます。
高知赤十字病院の診療科の一覧としては、内科や外科など基本となる科はもちろん、血液内科や乳腺・内分泌外科など特定の器官に細分化した診療科もあります。
専門医療を受けるために多くの患者が訪れるため、高知赤十字病院では受診の流れが明確に一覧内で決められていて、受診がとてもスムーズです。
また、入院時には、治療計画書をまとめたクリニカルパスを作成して患者へ渡してくれるため、ご自身の治療経過が把握できて安心です。
クリニカルパスには、手術後通常の食事に戻るためのスケジュールや点滴期間などが記載されています。
そのほか、高知赤十字病院では、医療・看護・介護に関する知識を一般の方々に教えるミニ講座も開講されています。
これらの講座では、看護師や薬剤師等の医療従事者が、糖尿病予防や禁煙などについて解説します(参加費無料)。
高知医療センターは病床数660の、高知市内でも有数の医療機関です。
また、がん診療に特化した「がんセンター」を併設している、がん診療連携拠点病院でもあります。
がん手術の実績は、胃がんは年間150件以上、大腸がんは年間200件以上と県内随一です。
4階のがんサポートセンターでは、がんに関する相談を看護師に気軽に行えるほか、がん治療をしながら働きたい人のためにハローワーク高知による出張就職支援も実施されています。
また、周産期母子医療センターや救命救急センターなども併設しているため、がん治療以外の分野でも実績を持つ医療機関です。
高知医療センターは、2019年10月から、各医療機関で診療情報を共有する「高知あんしんネット」の一覧に加わりました。
ネットワークで一覧化された医療機関や介護施設などで治療歴などを共有できるため、患者や利用者はスムーズな通院や施設利用が可能になります。
高知医療センターなどに次ぐ規模の医療機関としては、近森病院・愛宕病院・いずみの病院があります。
いずれも、高知医療センター等に比べると規模は下回るものの、比較的大きいうえ独自の特色を持っているため、高知市の医療機関一覧内にある施設としては欠かせない存在です。
近森病院では、急性期医療を中心に、地域医療連携に取り組んでいます。
地域医療連携とは、病気が急激に活発になった際に備えて、24時間体制で対応するための医療です。
高齢化率が全国平均より高い高知県に合わせた、地域に根差した取り組みといえます。
また、近森病院は、DMAT登録病院一覧に記載されている6つの医療機関の一つです。
災害医療支援チームとも呼ばれ、大災害発生後48時間以内に活動するための専門性と機動性を兼ね備えています。
高知県は防災意識が高く、洪水対策工事や防災啓発マップなどの配布に積極的です。
この点からも、高知県の取り組みと連動する姿勢が伺えます。
愛宕病院では、認知症疑いの高齢ドライバーを対象とした自動車運転外来を設けています。
これは2017年10月から始まった全国初の試みで、最新のドライブシミュレーターを用いた運動・認識能力の判定や、リハビリテーション治療による安全運転能力の向上のための取り組みが特徴です。
車社会の高知県では、多くの高齢者が自動車を運転しているため、今後も高い需要が望まれる外来治療です。
また、愛宕病院では、治療だけでなく健康教室やリハビリ健康運動教室を月1回程度の頻度で積極的に開催しています。
健康教室では、「食中毒やお酒との付き合い方など身近なテーマ」が提供され、リハビリ健康運動教室は、「災害時の医療活動などをテーマに実際に身体を動かす教室」です。
いずみの病院は、難病の一つであるパーキンソン病の患者のための遠隔診療に対応しています。
パーキンソン病の専門医は少ないため、高知市はもちろん、県外から来院する患者もいます。
遠方から通院する患者の負担を軽減させるため、高齢者みまもりタブレットサービスを利用した遠隔診療を開始しました。
遠隔診療では、触診や検査こそできませんが、口調や表情、顔色や動作などは対面診療と同様に診察できます。
また、いずみの病院では、一般の人向けの勉強会を開催しています。
現在までに100回以上続く勉強会は、市民にとってはお馴染みの存在で、パーキンソン病や脳ドックなど専門的な知識も得られる点が特徴です。
そのほか、ウェブサイトでは、いずみの病院の管理栄養士がおすすめする健康レシピを一覧で公開しています。
これまで紹介した医療機関の規模は比較的大きいため、普段は(緊急時を除く)はかかりつけ医を受診します。
しかし、夜間や休日など、かかりつけ医が休診の時に具合が悪くなる場合もあります。
ここでは、そのような場合に受診できる医療機関や、対処法を教えてくれる医療機関を紹介します。
高知市には、高知市休日夜間急患センターと高知市平日夜間小児急患センターの2つの救急医療機関があります。
高知市休日夜間急患センターの診察日は、日曜と祝日、および年末年始です。
主に、午前9時~12時までは内科、午後1時~10時は小児科を診察し、日曜の午前中は耳鼻咽喉科および眼科にも対応しています。
高知市丸ノ内の総合あんしんセンター内に、高知市平日夜間小児急患センターとともに設置されています。
小児急患センターの診療時間は、日曜と祝日、年末年始を除く午後8時~11時です。
土曜は、さらに23時~翌8時も診察しています。
こうち医療ネットでは、県内の医療機関や薬局、救急医療の情報などを簡単に検索できます。
例えば各種当番医を検索した場合、検索日から1週間分の在宅当番医、精神科当番医および休日夜間急患センターなどが一覧で表示されます。
地図や診察時間も同じく一覧で表示されるため、初めて行く場所でも安心です。
電話で聞きたい場合は、高知県救急医療情報センター(電話番号088-825-1299)が窓口となります。
窓口は、年中無休、24時間対応ですので安心ですね。
精神疾患の場合は、「こころよ救急」でつながる高知県精神科救急情報センター(電話番号0120-556-499)と併せて使ってみてください。
お子さんの具合が悪くなった際は、「#8000」でつながる、こうちこども救急ダイヤルもあります。
毎日、午後8時から午前1時まで、ベテラン看護師が対応します。
お子さんの場合は、「お子さんの急病対応ガイドブック」がウェブサイトで配布されているため、併せて確認してみましょう。
今回は、高知市の医療機関を一覧形式でご紹介しました。
高知県は高齢者も多く暮らしている土地柄、大規模医療機関をはじめ医療サービス充実しています。
地域に根差した独自の診察を行う医院や、夜間や休日にも診察してくれる医院もあるため、医療機関一覧を把握しておくと、いざというときも安心です。