マイホームを購入する際に必ず地価を見ますが、その中でも「公示地価」と「基準地価」というものを見たことがある方も多いのではないのでしょうか。
この2つの違いが明確に分からないという方も少なくないと思います。
今回はこの「公示地価」と「基準地価」の違い、そして、この2つの高知市のデータを調べる際にはどうすれば良いのかということについてご紹介します。
公示地価と基準地価の違いについて早速ご紹介しましょう。
この2つの違いは「調査元」にあります。
公示地価と基準地価、どちらも土地の値段を表す数字ですが、公示地価は調査元が国となっています。
さらに詳しく言うと、「地価公示法」の決まりに基づいて国土交通省土地鑑定委員会が主体となって行っているものです。
評価時期や発表時期も大きく違う公示地価と基準地価ですが、公示地価は毎年1月1日に評価を行い、毎年3月20日すぎに発表を行います。
調査方法については、1つの地点あたり不動産鑑定士2名以上で鑑定を行い、鑑定の結果が出たら国土交通省土地鑑定委員会が審査します。
そして最終価格が決定するという流れになっています。
一方、基準地価の調査元は都道府県です。
「国土利用計画法施行令」の決まりに基づき都道府県知事が主体となり調査するのが基準地価です。
また、評価時期や発表時期についてですが、基準地価は毎年7月1日に評価を行い、毎年9月20日前後あたりに発表します。
調査方法については、1つの地点あたり不動産鑑定士1名以上で鑑定を行います。
公示地価と基準地価の違いは調査元であることをご紹介しました。
どちらも土地の価格を参考にする際に役立ちます。
では、調査元の違うこの2つをどのように調べたら良いのでしょうか。
高知市で公示地価と基準地価の2つのデータを調べたい場合、国土交通省の「国土交通省公示地価・都道府県地価調査」を利用しましょう。
調べ方について、まずは簡潔にご説明します。
1.
国土交通省地価公示・都道府県地価調査のトップから「高知県」を選択
2.
「高知市」を選択
3.
「地価公示・都道府県地価調査の両方」
4.
最新調査年のみ・知りたい用途区分を選択して検索
簡単な手順のため、困ることはないかと思いますが、一番重要なのは4つ目の手順である「最新調査年のみ・知りたい用途区分を選択して検索」の部分です。
「調査年」「用途区分」「地価」について入力・選択します。
調査年については、最新の地価が知りたいのであれば「最新調査年のみ」にチェックします。
おそらくここは自動的にチェックが入っているはずです。
その他〇年ごろから〇年ごろまでの地価が知りたい、と期間を限定する場合は「最新調査年のみ」のチェックを外し、和暦で入力(プルダウンから選択)します。
次に「用途区分」について、「住宅地」「商業地」「工業地」「市街化調整区域内の現況林地」「宅地見込地」「準工業地」「市街化調整区域内の現況宅地」「林地」の8つから選択できます。
特に指定がない場合は選択せずに先に進んで大丈夫です。
選択しなければすべての区分が検索対象となります。
最後に「地価」について。
ここは、もしマイホームや新しい物件を購入するとなった場合に大変役に立つ部分でしょう。
1㎡あたりの地価予算を、○○千円/㎡~○○千円/㎡という形で入力します。
公示地価と基準地価の違いについて、そしてその調べ方についてご紹介しました。
国土交通省地価公示・都道府県地価調査によると、高知市内でも最も公示地価(調査元が国)が高いのは高知市帯屋町であることが分かりました。
帯屋町の中でも特に高い地価となったのが、「帯屋町1丁目170番外」です。
最新の地価は261,000(円/㎡)。
なぜここまで高くなっているのか、街の特徴についてもご紹介しましょう。
帯屋町といえば帯屋町一丁目商店街が有名。
この商店街は全長約270mの長いアーケードを誇り、高知市を代表する商店街です。
衣服や帽子、靴といったファッションのお店はもちろんのこと、貴金属やメガネ、時計といった少し高価な商品を扱うお店やカフェやファーストフードなどの飲食店まで種類は様々。
また、中央公園に隣接しているため人通りも多く、平日であっても多くの人でにぎわっています。
定期的にイベントも行っており、「土曜市」や「よさこい踊り」、「こうち春花まつり」など子供から大人まで楽しめるイベントを春夏秋冬どの季節にも楽しめる商店街です。
一方、高知市内で最も基準地価が高いのは高知市本町。
本町の中でも特に地価が高いのが「本町3丁目65番地」です。
こちらの最新の地価は250,000(円/㎡)。
先ほどの公示地価で最も高いとされる「帯屋町1丁目170番外」と比べると11,000(円/㎡)ほど低い数値となっています。
帯屋町と同様、ここまで地価が高くなっている理由となる街の特徴についてご紹介していきましょう。
本町は帯屋町と比べるとそこまで大きな施設がないものの、高知市の中でも多くの人でにぎわう市街地の中心部であると言えます。
なんといっても、本町3丁目には、天神橋通り商店街があります。
天神橋通り商店街は多くの飲食店に囲まれています。
近隣に官公庁や企業のオフィスがあるからです。
33店舗と小さいながらも、美容院から伝統工芸品のお店まで、質の良いサービス・商品を提供するお店が軒をつらねています。
そして、歴史の教科書に載っている板垣退助ゆかりの地でもあり、毎年、板垣退助祭りが開かれています。