高知市は教育に力を入れている街です。
お母さんやお父さんの負担を軽減するために、保育園の募集や申し込みについても工夫されています。
今回は高知市が行っている保育園の募集・申し込みの方法についてご紹介します。
通常、保育園に入所希望する場合は、役所の担当窓口に行って申し込みますが、高知市では内閣府が運用しているマイナポータルを利用して申し込むこともできます。
まずは内閣府が運用しているマイナポータルとはどのようなものなのかご説明していきましょう。
マイナポータルというのは、マイナンバーカードを利用してログインすることのできるオンラインサービスのことです。
内閣府が運用しているため、高知市だけでなく全国で利用することができます。
自分が受けられる行政サービスの検索から、児童手当の手続きや認可保育園入所申請といった必要な手続きもすべてオンライン上で行えるため非常に便利なサービスです。
高知市では市内の保育園募集へ申し込みをする際、マイナポータルを利用することもできます。
先ほどご紹介したものがマイナポータルの概要ですが、マイナポータルを利用することでどのようなメリットがあるのでしょうか。
マイナポータルは主に3つのメリットが挙げられます。
・手続きに必要な書類を簡単に検索できる
・オンライン上で申請できる
・書類の提出が近くなったらプッシュ通知でお知らせしてもらえる
以上3つのメリットがありますが、保育園募集への申し込みについて、オンライン上で手続きができることが最も大きなメリットとして挙げられるのではないでしょうか。
通常は役所の窓口まで足を運ばなければいけませんが、家にネット環境があれば家にいながらにして保育園募集への入所申請を行うことができます。
お子さんを保育園に入所させる際、何らかの事情で市外の保育園に入所させたいといった場合もあるのではないでしょうか。
高知市ではこのような場合にもしっかりと対応策を設けているため安心です。
それが「広域入所」というものです。
高知市に在住しながら高知市外の保育園にお子さんを入所させる広域入所には申し込みが必要となります。
まずは申し込む前に確認事項を把握しておきましょう。
広域入所の申し込みにあたり、確認事項は主に4つあります。
・希望の保育園のある市町村が入所申し込み可能であるかどうか
・希望の保育園の空き状況
・希望の保育園のある市町村の申込締切日
・必要書類や入所申込などに関する注意事項
以上4つを事前に確認しておく必要があります。
広域入所申込を受け付けない市町村もあるためです。
広域入所の申込方法についてご紹介します。
先ほどの確認事項を希望の保育園のある市町村に確認した後に行う手順となりますのでご注意ください。
広域入所の申込は「高知市保育幼稚園課」へと行うことになります。
この時に必要な書類が「入所申込書類」となるのですが、この書類は高知市の書式を使うようにしましょう。
また、その他に必要な書類は希望の保育園のある市区町村によって異なってくるため、事前に確認しておくと申し込みがスムーズです。
申込を受けた後に、高知市から希望の保育園のある市区町村に入所申込書類が送付されます。
申込締切日は市区町村によって異なり、先ほどの確認事項で確認した締切日までに入所申込書類が必着しなければなりません。
ここで注意しなければいけないことが、締切日までに高知市から送付される入所申込書類が必着となることです。
そのため、広域入所の申込は締切日ギリギリに「高知市保育幼稚園課」に申し込むのではなく、1週間から10日ほど余裕をもって申し込みを行うことが大切です。
申込によって必ず入所できるわけではなく、高知市と希望の保育園のある市区町村が協議したうえで決定するため、受託された場合にのみ入所が可能となります。
高知市で保育園募集をチェックする場合、合わせて確認しておきたいのが保育料の軽減制度についてです。
高知市では、令和元年10月から始まった幼児教育・保育の無償化に基づいて保育料を定めています。
高知市が行っている保育料の負担軽減策は主に2つあります。
1つ目は市民税所得割の階層区分がC~D2に該当する子育てファミリーのうち、小学生以上の子どもがいる世帯は保育料が半額になり、そしてさらに2人以上いると無料になるというものです。
市民税所得割の階層区分についてご紹介すると、A~D12まで全15階層で区分されているものです。
Aは生活保護世帯、Bは市区町村民税非課税世帯、Cは市区町村民税所得割非課税世帯、D1~D15までは市民税所得割の年税額によって分かれています。
先ほどの1つ目の負担軽減策である市民税所得割の階層区分がC~D2に該当する子育てファミリーは以下の通りです。
C 市区町村民税所得割非課税世帯
D1 市民税所得割が48,600円未満
D2 市民税所得割が57,700円未満
以上の階層区分に該当したうえで、小学生以上の子がいる世帯は保育料が半額となります。
さらに、小学生以上の子が2人以上いると無料となるのが1つ目の保育料の負担軽減策です。
高知市が行っている保育料の負担軽減策2つ目は、同じ保育園に入所している子が2人以上いる場合、2人目以降の子の保育料は無料とするものとなっています。
平成26年度より子育て支援・少子化対策として高知市で始まったこの制度ですが、お子さんのいる家庭の経済的な負担を軽減するために役立っています。
この負担軽減策については、申請を行う必要なく自動適用となっているため、申し込みを行う手間もかかりません。
1つ注意点を上げるとすれば、同じ保育園に入所する必要があるということです。
高知市で行われている保育園の募集や申し込みの制度についてご紹介しました。
オンライン上で保育園入所の申し込みを行うことのできるマイナポータルや、何らかの事情により市外の保育園に入所させる広域入所、さらにお子さんのいる家庭の経済的負担を軽減するために設けられている保育料の負担軽減策などの制度が充実しています。