一戸建ては、セキュリティ対策の取られたマンションと比較すると、浸入ポイントが多いことが特徴です。
空き巣などのニュースを聞くたびに、防犯対策をどのようにすればいいのか気になる方も多いのではないでしょうか。
そこで今回の記事では、一戸建ての防犯対策を、窓・庭・玄関の3つに分けて詳しく解説します。しっかりと防犯対策を整え、資産と家族の安全を守りましょう。
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弊社へのお問い合わせはこちら一戸建ての防犯対策①窓
警視庁の発表によると、2019年に発生した住宅対象侵入窃盗、いわゆる「空き巣」のうち、窓からの浸入は約63.4%にも及びます。
つまり、窓からの浸入を防ぐことが、一戸建ての防犯対策の基本といえるのです。
まずは、一戸建てにおける窓の防犯対策を5つ紹介します。
ロック機能付きの鍵に交換する
窓に取り付けられている「クレセント錠」を、ロック機能付きの鍵に変更するだけで防犯対策になります。
クレセント錠は、本来引き違いになっている窓同士を密着させ、気密性や防音性を高めるために取り付けられています。
クレセント錠の仕様は非常に簡易的で、簡単に開け閉めできることが特徴です。
空き巣は大きな音を立ててガラスを割ることは少なく、ヒビを入れたりアイスピックでほんの小さな穴を開けたりすることで、クレセント錠を開ける手口がほとんどです。
そのためクレセント錠を、簡単に開けられないダイヤルロック式のものなどに変更するだけで防犯効果があります。
補助錠をつける
クレセント錠を交換することなく、窓の防犯性を高めるには、補助錠を取り付けるのも有効です。
空き巣は侵入に時間がかかると、発覚を恐れてあきらめることが多いことから、時間稼ぎをすることが補助錠の目的です。
補助錠は、ストッパーの役割を果たすもので、窓の上部もしくは下部に取り付けます。
補助錠を取り付けるときには、両面テープなどではなく、ビスなどでしっかりと固定することがポイントです。
より防犯効果を高めるためには、補助錠を上下の2箇所に取り付けると良いでしょう。
防犯フィルムを貼る
空き巣は、侵入への時間が5分以上かかると、発覚を恐れて浸入をあきらめるとのデータがあります。
警視庁においても、この「5分」を耐えられることを、防犯性能の基準としています。
一般的に、防犯フィルムは、5分以上の時間をかけなければ、手が入る大きさの穴を開けられないように作られていることが特徴です。
窓に防犯フィルムが貼られているのを見ただけで、空き巣が侵入をあきらめる可能性もあるでしょう。
ただし、防犯フィルムは厚さが350ミクロン以上ないと効果がありません。
防犯フィルムを選ぶときには、厚さをしっかりチェックするようにしてください。
格子をつける
一戸建てのお風呂場やトイレなどの小さな窓の防犯対策には、格子をつけると良いでしょう。
お風呂場やトイレは、湿気や臭いを逃がすために、換気目的で窓を開けっぱなしにすることが多い場所です。
そのため窓自体を強化するのは、防犯対策として現実的ではありません。
格子を取り付けると、空き巣は物理的に侵入が難しくなります。
ただし、ビスを外すだけで簡単に取り外せるようでは、防犯効果は高まりません。
格子を取り付けるときには、取り付け部分を壁に接着してからビス留めするなど、防犯性能を高める工夫が必要です。
一戸建ての防犯対策②庭
庭からの空き巣の侵入を防ぐためには、家の周りを塀などでしっかりと囲うのが有効です。
しかし近年は、塀で家を完全に取り囲むクローズド外構より、開放感の感じられるオープン外構・セミオープン外構が人気です。
一戸建ての外観と美観を維持しつつ、防犯性能を高める工夫を紹介します。
フェンスを設ける
一戸建ての周りをすべて塀で取り囲むのに抵抗がある場合には、フェンスを取り付けることをおすすめします。
フェンスは侵入を防ぐことよりも、外部との境界線を設けることで、侵入への心理的抵抗を高めることが目的です。
一戸建ての防犯目的でフェンスを設置するのであれば、高さは150cm以下にするのが基本です。
高ければ高いほうが侵入を防げるように思いますが、いったん侵入してしまうと、外からの視線が遮られてしまいます。
空き巣は人目を嫌うため、防犯目的でフェンスを立てるときには、大人の女性でも中が見える高さに抑えることがポイントです。
防犯砂利を敷く
庭に防犯砂利を敷くことも、一戸建ての防犯対策としては有効です。
防犯砂利は、踏みつけると大きな音がする砂利で、音を嫌う空き巣には高い効果があります。
庭全体に敷き詰めると効果は高まりますが、トイレや風呂場の前など、人目のつかない場所に敷くだけでも良いでしょう。
防犯砂利は、間から雑草が生えてこないよう、防草シートを敷いた上に設置すると管理が楽になります。
センサーライトを取り付ける
光を嫌う空き巣には、庭にセンサーライトを取り付けるのも効果的です。
センサーライトは、人が接近すると、人感センサーが察知して反応し、ライトが点きます。
電池式やコンセント式、ソーラー式などいろいろなタイプがあるので、好みのものを選びましょう。
ソーラー式は、電池式やコンセント式より光の量が少ない点には留意するようにしてください。
センサーライトは、庭の端のほうなど、家の灯りや外灯の光が届かないところに設置すると、防犯効果が高まります。
一戸建ての防犯対策③玄関
最後に、一戸建ての防犯対策として、「玄関」でできることを紹介します。
きちんと施錠する
当たり前のことと思われるかもしれませんが、玄関をきちんと施錠することは、もっとも重要な防犯対策です。
警視庁のデータによると、空き巣の侵入手段として、ガラスを割っての侵入に次いで多いのは、「無施錠」の場所からとされています。
「ちょっと出かけるだけだから」との油断が、空き巣被害につながることがあるため、外出するならわずかな時間でも施錠することが大切です。
サムターンカバーを取り付ける
玄関からの侵入は、内側のつまみ(サムターン)を回して解錠する「サムターン回し」による被害が多いことも特徴です。
玄関ドアにドリルなどで穴を開け、細い金属の棒などを差し込んで、サムターンを回します。
サムターン回しを防ぐためには、サムターンにカバーを取り付けるのが効果的です。
サムターンカバーは、安価で購入できて設置も容易なので、簡単に防犯対策が可能です。
補助錠をつける
玄関が、鍵がひとつしかないワンロックなら、補助錠の取り付けを検討しましょう。
前述したとおり、空き巣は侵入に5分以上かかるとあきらめる割合が高いことが分かっています。
鍵の数を物理的に増やし、時間を稼ぐことは、防犯対策として効果が高い方法です。
現在の玄関ドアは、メインの鍵の上下に補助錠のある、スリーロックが主体になっています。
上部の補助錠は、できるだけ上のほうに取り付けると、動作に力を入れにくいことから、防犯効果がより高くなります。
ドア全体を取り換えなくても、補助錠だけの取り付けも可能なので、ぜひ検討するようにしてください。
まとめ
一戸建ての防犯対策を検討するときには、空き巣の習性を考えることが大切です。
5分以上侵入を防ぐ、音や光を発するなど、空き巣が侵入をあきらめる工夫を施すと良いでしょう。
ただし、いくら防犯対策をしても、窓や玄関の鍵を閉め忘れると意味がありません。
一戸建てでは、施錠忘れによる空き巣の侵入が多いため、ほんのわずかな外出時でも、しっかり施錠することを意識するようにしてください。
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